REPORT 現場リポート

Freshman's Report 2022 Vol.4「ポスプロ技術センター ポスプロ技術部 NiTRo SHIBUYA」

2022.12.23
ポスプロ技術・報道編集

はじめまして!
新人リポート第4弾はポスプロ技術センター ポスプロ技術部 NiTRo SHIBUYAに配属になりました早川が担当します。
映像がもつ伝える力の大きさに魅了され"今度は作る側の人間になりたい"とこの業界を志し、各所での現場研修を経て現在に至ります。
そこで配属されて早2ヶ月。次期編集者を目指す新人の目に映った、先輩方の後ろ姿や現在の業務についてリポートしたいと思います!


■ 汐留から渋谷へ
サラリーマンの街から若者の街へとやってきました。学生時代通っていたダンススクールが渋谷にあり、どちらかというとやはりNiTRo本社のある新橋と比べて馴染みのある街。
しかし趣味の場所ではなく勤め先として、ここからまた新しい生活が始まりました。10月より正式配属になったNiTRo SHIBUYA のLabと呼ばれる部署で、編集前後のデータ管理や変換、納品までのプロセスを学んでいます。
Labに関する詳しい業務内容は、過去に多くの先輩方がレポートを残して下さっているためここでは割愛します。
そして現在、月の多くは「箱」と呼ばれる編集室に入り、メインエディターとアシスタントの一歩後ろで「実際にどのようにして番組が作られていくのか」を勉強する日々を送っています。

 

■ 背中を見て学ぶ


 

私が研修につくのは、仮編集(オフライン)をしたデータを元に色調整やテロップ、合成といった加工を行うオンライン編集という「本編集」。いわゆるMA前の仕上げ業務です。
色味を変えたり、補足情報を加えることで、映像の表現の幅がぐんと広がります。
クライアントの想像を共有し形に変える。イメージを具現化させるためには、単なる編集の技術だけではなく、想像を引き出すヒアリング能力や発想、提案力といった広範な分野でのスキルが必要になります。以前研修で先輩の後ろについた際、お客様からの「このシーンはいい感じに」といった抽象的すぎるご依頼に「いや、いい感じにと言われましても・・」と心の中で思った矢先、如何にも毎度のことですねと言わんばかりの安定感で「はい」と一言、ササッと色味を調整し「こんな感じで?」といとも簡単に難題を熟す光景を目の当たりにしました。
「いい感じに」や「おまかせで」といった抽象的な依頼も焦ることなく難なくとこなし、一発で「それでいきましょう」と次の作業に移るその背中はとてもかっこよく、学びのあるものでした。
研修後にその姿がかっこよかったと伝えたところ「あ、ほんと?そんなか?(笑)」とあくまでこれが通常運転であって特に変わったことは何もしてないというような返事で、「あ、これが普通なのか?」と普通が何か分からなくなったのも事実、まだまだ知らないことが多すぎると改めて思いました。

 

加えて「撮影のときから○○さんならいい感じにしてくれると思って」といった、絶対的な信頼関係があってこそ成り立つ会話もあり、刺激を受けたとともにいつか私もそう言ってもらえるような柔軟性のある編集者になりたいと強く感じました。
編集ソフトを用いた実践的な研修も始まり、おぼつかない手つきながらも、映像に技術者として携われることにやりがいを感じています!

 

■ スポーツビッグイベントの収録センター業務
11月から12月にかけておよそ1ヶ月の間は通常業務から離れ、皆さんご存じのスポーツビッグイベントのために、社外のあるスタジオに特設された「収録センター」と呼ばれる場所に通い、日本に送られてくる映像を監視・収録し、アップロードをするオペレーション業務を務めました。
試合数が多い日は、最大で試合前後を含めた3時間×4試合の計12時間以上気を張り詰めた状態であったため、長丁場による目や肩、腰といった各部位への負担もあり、裏でもかなりの熱い闘いが行われていました。

 

さらに、現地との時差があるため主に深夜帯での業務となり、昼夜逆転とはなったものの、やはり世界的ビッグイベントに参加できたことは大きな経験になりました。多方面の業務に携われることはNiTRoの魅力のひとつだと思います。

 

■ シフト勤務の良いところ
配属以来シフト勤務になり、平日に休みが取れる分プライベートも充実しています。朝一から温泉に入り、美味しいものを食べながら一日中ゆっくり寛ぐ。普段混み合う飲食店や公共施設も、平日となれば落ち着いて過ごせるため、自分の時間を好きなように使えます。次の休みはどこに行こうと考えるのが最近の楽しみです。

 

■ 誰でも編集ができる時代
スマートフォンの普及とSNSの台頭により、誰でも高画質な映像を撮影し編集、公開できるようになった時代。その中でもプロとして仕事をする人だからこそ、表現できる魅せ方があると感じています。
「編集者の腕次第で2分の1倍にも200倍にもなってしまうところが面白い」そう熱弁した面接時からの想いは変わらず、少しでも早く一人前の編集者になれるよう日々勉強し続けたいと思います。
加えて、やりたいことに挑戦させてくれる環境に感謝しながら、成長できるよう今日も一日頑張ります!

 


筆者(夜勤明けに同期といちょう並木を散歩しました)


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