REPORT 現場リポート

Freshman's Report 2022 Vol.3 「制作技術部 映像」

2022.12.16
制作技術・報道技術

目標はアシスタントではなくカメラマン!

はじめまして!2022年度Freshman’s Report第3弾は、制作技術部 映像(カメラ)に配属になりました 奥津  が担当いたします。

入社してからの半年があっという間に過ぎ、こうして自分が経験したことを伝える立場になっていることに驚きを感じています。まだまだ分からないことばかりの新人ですが、私が配属されてからの約半年間で経験したこと、感じたことを少しでもお伝えできればと思います!

■ テレビの裏側は早朝からフル稼働!
私は現在、中継・取材の仕事に行かせてもらうことが多く、特に配属されてすぐは、「イースタンリーグ」というプロ野球二軍戦の現場で、テレビ中継業務の基礎知識を学びました。
そこで驚いたことがあります。それはオンエア時刻よりずっと早い時間から機材の準備・積み込みが始まり、現場では中継車からカメラケーブルをひいてカメラを組み立てるなど、中継は放送されるまでに必要な準備がとても多いことです。
中継の現場で働くようになるまでは、オンエア時間の前後でどのような動きがあるのかイメージができていませんでした。しかし中継の仕事をするようになり、オンエア前の準備、そしてオンエア後の撤収もあり、中継を届けるためには早朝から遅くまで1日を通してフル稼働するという大変さに驚かされました。

他にも中継の仕事に対してのイメージががらりと変わった点があります。それは携わる人の多さです。技術だけで20〜30人、時にはそれ以上の人数が1つの中継に携わっています。現場では足場の悪いところで重い機材を運んだり、オンエアまでの時間があまりない場合もあります。そのため一緒に仕事をする先輩方と声を出して協力し合い、安全かつ効率良く作業を進めていくことが大切です。
私は今でも先輩方の動きについていけずに悔しい思いをすることが沢山あります。
どの現場でも反省点ばかりが出てきてしまいますが、現場で先輩方を見て学び、中継後に復習や機材の勉強をしながら、早くカメラアシスタント(以下CA)として一人前になれるよう日々奮闘中です!


中継現場でケーブル撤収をしている様子

まずは、中継の仕事をするようになってから驚いたことや現場で感じたことを伝えさせていただきました!
中継の仕事は、特にコミュニケーション能力と体力が必要となる大変な仕事ですが、その分やりがいや達成感も一層大きいです。またベテランカメラマンや先輩CAの皆さんが熱心に指導してくださるおかげで大変な現場も楽しく乗り越えることができています。

■ 幅広く様々な仕事に携わることができる!
中継に関する仕事を一部紹介させていただきましたが、NiTRoでは中継の中でも様々な業務に携わることができますし、他にもバラエティロケやスポーツ取材やスタジオ業務など幅広いジャンルの仕事を経験できます。

例えば中継ではCAは中継車からカメラに繋いでいるケーブルをフォローしているイメージがありませんか? しかしそれだけではありません。「ワイヤレスカメラ」という、ケーブルを繋がずに中継車に映像を送るカメラもあります。その場合CAは映像を送るために必要な送信機やバッテリー、明るさを制御する機器等アンテナを背負子にひとまとめにしたものを背負ってカメラマンのサポートをします。
長時間重い背負子を背負っているのは大変ですが、私は憧れていたCA業務でもあったので、初めてやらせてもらえた時はとても嬉しかったです。


ワイヤレスカメラの送信機一式を背負っている様子

そして他にはバラエティロケやスポーツ取材などは、カメラ本体に収録機能が付いたカメラを使って様々な場所へ行きます。
カメラには基本的にケーブルが繋がっておらず、中継のCAとは全く異なる仕事をします。カメラマンには撮影に集中してもらえるよう、カメラのバッテリーの残量やちゃんと収録されているかのチェックをしたり、音声ミキサーや照明を担当するなど仕事は様々です。
現場へはカメラマンとCAが2人体制、またはカメラマンの1人体制で行くこともしばしばあります。そのため1人が担う仕事が多く、CAとしての責任も重大です。
私はまだまだ分からないことや、できていない部分をカメラマンに教えてもらいつつ、様々な現場で経験を積ませていただいてます。


スポーツ取材の合間にカメラ練習をしている様子

私は主に中継・取材を担当していますが、NiTRoではスタジオ業務やドラマの撮影も行っています。
部署間の垣根は決して高くはなく、私がスタジオ番組のCAとして働く機会も多いです。また、私は将来的にドラマのカメラマンもできるようになりたいと思っています。実現するのはまだ先ですが、そういった目標を掲げることができる環境です。
ジャンルに縛られず、こうして幅広い仕事ができているのはNiTRoならではで、様々な現場を経験できて毎日がとても楽しいです!

■ 目指すはマルチに活躍できるカメラマン!
前述したように、私は現在CAとして働いています。
CAの仕事は、時にはカメラマン以上に幅広く業務をこなす必要があります。カメラマンと一緒に様々な現場に行き、色々な番組に携わることができる、楽しくやりがいのある仕事です。

そのためCAとして働いていくうちにカメラマンになるという目的を忘れて行ってしまうではないかと、少し不安になることがあります。まずはCAとして現場をまとめることや様々な機材の運用は、CAとして一人前になるために必要なことで、カメラマンになる上でも必ず役立ちます。
しかしカメラマンになるという次のステップを見失ってしまってしまうと、きっとCAとしての勉強スピードにも差がついていくのではないかと思います。

すぐ近くに実際に触って勉強できる機材があり、すぐ目の前にプロのカメラマンがいる。今の環境はカメラの勉強をするためには最高の環境です。既に仕事を覚えることに手一杯でそのことを忘れかけてしまいそうな私ですが、中継・取材、そしてドラマなどジャンルに捕らわれずマルチに活躍できるカメラマンを目指して、これからのNiTRoライフも楽しんでいきたいと思います!

これまで私が制作技術部に配属されてからの約半年間での経験や抱いた思いを振り返ってきました。振り返る中で、思い出したことがあります。

“たった1人でも、私が撮った映像で誰かの心を動かしたい”

私はこの夢を抱いてNiTRoに入社しました。いろんな現場に行かせてもらう中で、自分がやりたいことを考え少しずつ入社当初から変化していった気持ちもあります。しかし、カメラマンを志したベースにある“誰かの心を動かしたい”という思いは決して変わることはないと確信しています。

1年目にして既に忘れかけていた初心を思い出した 奥津 でした!


筆者


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